アラビスト外交官が語る激動の中東──湾岸危機からイラク戦争までのリアルな回想録
激動の中東を生き抜いたアラビスト外交官の証言
2005年に明石書店から刊行された『アラビスト外交官の中東回想録 湾岸危機からイラク戦争まで』(片倉邦雄著)は、中東に関わる日本の外交史を深く掘り下げた渾身の一冊です。
著者について
片倉邦雄氏はアラビア語に精通した日本の外交官として、多くの中東諸国で現地の信頼を得てきました。その豊富な現場経験をベースに、湾岸危機以降の複雑かつ緊迫した中東情勢をリアルに描き出しています。
本書の見どころ
- 湾岸危機からイラク戦争までの時代背景の詳細な解説
- 日本と中東諸国間の外交交渉の舞台裏
- 現地での生活や文化に触れたユニークな視点
- 歴史的事件の当事者としての貴重な回想録
なぜ読むべきか?
日本の外交政策や中東理解を深めるだけでなく、戦争や危機の現場に身を置いた外交官の視点は、現代の国際情勢を考えるうえで示唆に富んでいます。中東の歴史や国際関係に興味のある方、外交の現場のリアルな姿を知りたい方にとって貴重な資料となるでしょう。
まとめ
『アラビスト外交官の中東回想録 湾岸危機からイラク戦争まで』は、歴史の裏側に迫る外交官の証言集として、中東研究の重要な一冊です。激動の時代に翻弄された地域の複雑さと、日本の外交の歩みを読み解くための必読書としておすすめします。